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施し

ある日の夕方のこと。

 

1人の大学院生が、研究(実験)の合間の

息抜きに外に出て、道路わきに腰掛け、

タバコを吸っていた。

 

彼は、薬品やらで汚れた白衣を

羽織っていた。

 

彼の傍らには、灰皿代わりの空き缶が

置いてあった。

 

 

 

彼がぼーーーっとタバコをくゆらせていると、

前を自転車が通り過ぎ・・・・・・

 

通り過ぎざまに、彼の空き缶に何かを

放り込んだ。

 

 

 

チャリ~~~ン♪♪♪ 

 

10円玉だった。

 

 

 

 

「・・・・・・・。」

 

物乞いと間違えられた彼は、ただただ呆然と

10円玉を見つめていた。

 

そして、この話を聞いた研究室の他のメンバーたちは、

お腹の皮がねじれそうなほど笑い転げた。

 

 

 

覚えておいてほしい。

 

理系の、それも研究室の学生の白衣は

【白くない】。

 

薬品やら、汚れやら、いろんなものが付いて、

一言で言って【汚い】のだ。

 

ま、個人差はあるけれど。

 

男の、それも大学院生となると、かなりの

代物もあったりする。

 

彼の白衣がどのようなものだったかは、

あなたの想像にお任せする。 

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